代表メッセージ
70年の歩みを、100年へ
代表取締役就任のご挨拶
謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
大法商品をご愛顧いただいている皆様、そしてお取引先の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
私、山﨑 憲志朗(けんしろう)はこの度、2026年2月をもちまして、山﨑 憲伸(けんしん)の後任として代表取締役に就任いたしました。
なお、憲伸は会長兼開発本部長、そしてメインオーナーとして、これまで通り大法紡績に留まり、今後も現場を含め変わらず陣頭指揮を執ってまいります。親子として、また経営のパートナーとして密なコミュニケーションを欠かさず、大きな決断に際しては必ず会長と相談の上、歩みを進めてまいる所存です。憲伸ファンの方々におかれましては、これまでと変わらず、本人へメッセージやお問い合わせをいただけますと幸いです。本人も何よりの励みになるかと存じます。
ここで少し、当社の歴史を辿らせてください。
当社は戦後、長野の山奥から岡崎に出てきた一人の青年、私の祖父である昭憲(しょうけん)が「三方良し」の理念を掲げ、紡績業を興したことから始まりました。そこから日本有数の糸の生産地であった岡崎において、私たちはささやかな黒子として歩みを進めてまいりました。
バブル崩壊後はデフレの波に飲まれ、多くのメーカーが国外へ拠点を移す中、父・憲伸は「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、その荒波に立ち向かいました。軍手の加工卸から軍手そのものの生産、そして靴下へと事業を変化させ、健康と親和性の高い現在の自社ブランド「大法商品」へと辿り着いて今に至ります。
これを掲載する本年は、大法紡績創立70周年の節目にあたります。幾多の苦境の中、祖父と父に手を差し伸べてくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。そして、ここまでたった一人で舵を握り、必死に船頭を務めてくれた父・憲伸に、この場をお借りして深い敬意を表します。
さて、私が引き継ぐ前後の数年間は、のちの世で「歴史の転換期」と語られる激動の時代になると感じております。気候変動、戦禍、社会構造の変化、そしてAIテクノロジーの進化。この荒波の中で、大法という名の小舟を父のように巧みに操れるのか、正直なところ不安もございます。
しかし、そのような中でも変わらず大法紡績を支えてくれたのは、幼い頃から私を見守ってくれたスタッフの皆様であり、実直に作り上げた商品を評価してくださるお客様でした。売るためのテクニックが溢れる時代ですが、私は奇をてらわず「目の前のお客様」を大切にし、そのニーズに丁寧に答えていく。その先にこそ、自ずと答えが現れると信じております。
70周年を迎え、100周年に向けて。
皆様に愛される「大法」とは何かを問い続け、一歩ずつ、やれることを積み上げてまいります。その先にある景色を次の世代に渡せるよう、100周年への「中継ぎ」経営者として精進してまいります。
若輩ゆえ、至らぬ点や思い上がった言動もあるかと存じます。その際には、ぜひ厳しいご指導、ご一喝をいただければ幸甚に存じます。
引き続き大法紡績をお引き立て賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
皆様の益々のご活躍を祈念し、就任の挨拶とさせていただきます。
謹白
大法紡績有限会社 代表取締役 山﨑 憲志朗